デジフェス2021 リポート ~朗読劇を中心として~
●2021年8月1日、横須賀芸術劇場にてコロナ対策をし1800席のところ2/3の集客で行われた。
●テイマーズのシリーズ構成・小中千昭氏の描き下ろしで、2018の特典ドラマCDの続編として書かれた。この特典CDを持っていないファンへの配慮で、事前にドラマの脚本が公開されたという異例の経緯を持つ。
●20数分の朗読劇で起承転結のあるものを書くのは難しい、と小中氏。しかも野沢雅子さんは事前収録という条件が。それとレナモンの不在。周知のことだが、今井由香さんは声優を「引退」されたという。当然一度ならずオファーはいっただろうに、一瞬でも戻れないくらい、すっかり引退されちゃてるということか。レナモン進化系と牧野一家とアリスの演じ分けで実力は折り紙付きなのに、すごく残念!インプモンとクルモンの追加出演はうれしいニュース。
●権利関係の問題で、ソフト化はされないという。なので頑張って書きます。
●テレビ版テイマーズのOPでスタート。
●2018ドラマCDの続編である朗読劇。最初のあらすじの野沢さんのナレーションの時、見た目が淋しいからとそのCDドラマ等に関するファンアートを上映したのは、小中氏の提案という。中でも28歳のイケてるルキを描いた絵が印象深い。何気に公式設定資料集も映ってない?
●いきなり劇が始まるでなく、変な監督(高橋広樹さん)のもと、テイマーズキャストが録音スタジオで朗読劇の収録を行う舞台裏がまず演じられる。大人の事情でテイマーズの続編の話は却下されたことが明らかに。実際、テイマーズ2020(テイマーズの02版)を提案したが却下されたのは事実のようだ。
●カウントダウン開始、劇中劇の舞台は2021年のNYX(ニュクス)の中。ジェンとルキは設定上31歳になる。タカトは過去から呼び出され14歳、中2。時間の流れが違うのか、この3年でタカトだけは2か月しか経っていないという。
●ルキはスーパーモトクロス(バイクに乗る競技)をやっていたはずなのだが今ボルダリング(要は壁登り)をやっているという。ボルダリングも一応競技だからルキの好きな「勝負事」の範疇か。あのクールなルキが子どもの参加者にアドバイスをしているという「またテイマーが必要になる時が来るかも」。意外と面倒見がいいとはジェンの弁。そういやジュリのフォローをよくしていたもんね。
●ジェンは山木の不在を受けてNYXの室長に収まっている。一応出世した模様。ルキ曰くNYX の主(ぬし)、若さより貫録が勝ってきたよう。実家住まいということはまだ独身と思われる。31歳、うん、晩婚社会だから普通か。NYXの使命はDWからRWへ悪影響を及ぼすものの原因究明と対策のみだと、山木と違い割り切っている。ストーカー山木と小学生が、上司と部下の関係になるなんて、時の流れはいやはや。
●まともにリアライズしており進化もできるのはテリアモン。脱力ヴォイス・モーマンタイとダダダダダが聴けて良かった。
●ルキはジェンに相談するが、レナモンは今も音信不通。ジェンが気長にサーチをかけているが。ルキは20年経っても心穏やかでない。
●今回はギルモンも不在。レナモンのように全くの消息不明ではなくある程度場所は把握できてるとジェンは言う。何で前回と違って来られないのかは不明。
●同じく31歳のジュリ、今も2021年のタカトが不在なこともありギルモンホームについ立ち寄ると、クルモンを発見。クルモンにちゃんとお礼が言いたかったと。20年経つのに、マドンナの声健在。どの声優さんももちろん良いのだが、生クルモンはまた格別にかわいい。ピタピタピタ、クル~♪金田朋子さんいわく「クルモン、来ーる―!」(笑)と張り切っていた。テイマーズ最終回から1年後つまり2003年4~5月に設定した同じくドラマCDの「メッセージ・イン・ザ・パケット」のメッセージパケットはちゃんと届いていたことが判明。クルモンはジュリをNYXに連れてくるように頼まれてたよう。お使いを頼んだのはジェンだよね。まさかテイマーを集めたい山木?
●元子どもたちにキレまくる、気は若いままの山木(54歳、2018でもはや金髪でないから、白髪も目立つだろう。いや、オシャレさんだから染めてるか?)が言い出した、行き過ぎたポリティカル・コレクトネスとは。『社会の特定のグループのメンバーに不快感や不利益を与えないように意図された言語、政策、対策を指す言葉であり、人種・宗教・性別などの違いによる偏見・差別を含まない中立的な表現や用語を用いることを指す』。で、それがどうとか??う~ん;身近な例でいえば、様々な育児環境があるから「父兄」「父母」ではなく「保護者」という言い方にすることとか?の行き過ぎっていうことは、情報の中立的な表現が過ぎて真実の姿がわかりづらいということか?
●変な監督、いったん劇を止めて~インプモン登場。生インプモン節全開で楽しい。余談ですが私はBLも守備範囲。最近、BLのメジャー作「抱かれたい男1位に脅されています。」が再放送、その受が高橋広樹さんなんだよね~;;しかも名前が高人(たかと)なんだよ。偶然?それともまさか作家さんがテイマーズファンとか?テイマーズがちらついて『受のインプモンがタカトと呼ばれて、もてあそばれまくる』というシチュエーションにいつまでも慣れません;
●2018年、ギルモンに会いたくて、研究という手段のあるジェンとは違うタカトが出した答えが、DWへ入れる道を探す旅(行方不明)。しかしこの3年でタカトからジュリにメールが。「僕は元気です 松田啓人」これが何度もってオイ、小5の時からまるで進歩のない文面どうよ;字数がそんなに限られてるの?DWにいてRWへの帰り方が困難という。DWに行く事は出来たんだね。子どもの頃のDW行きも、帰るの大変だったもんね。3年で安否がわかっただけでも進歩とするか。タカジュリ健在。カップリングについて言うならば、どうやら触れられてないから、公式が割と推していたリョウルキは無いよう。ルキが独身か既婚か不明だから確率はゼロではないが。今もタカトを慕うジュリ、14歳のタカトと再会、時間が経ってるなんて思えないと笑う。タカトを待っていた2018年からも変わらず愛は時制を超えて(笑。これも晩婚決定だな。
●放浪の旅の末の山木の、危機意識から召集を受けた訳なテイマーたち。ポリティカル・コレクトネスがマテリアライズ(物質化)。ブログより「今のネット、を考えると、そのテクノロジーよりも、その使われ方に問題が大きいのは明らかで、山木の怒りというのは私の抱えるものに重なっていた。」小中氏の考えるネットの新たな脅威、正直難しいです;ネットでの自由で正確なやりとりが悪意を持って管理支配されているということ?千葉進歩さん、難しいセリフお疲れ様です。デ・リーパ―やマリスボットとは違うとルキが言ってるけど、マリスボットは例えるなら太陽系に比して銀河系の規模と前回のドラマCDで言っているので、さらに大規模な事態なのか。
●山木の「チビ助」呼ばわり(クルモンとテリアモン)はパワハラ気味。テリアモンに「失敬だな」(得意ゼリフ)と返されてるけど、チビ助呼ばわりもかわいいけどなあ。相変わらず俺様な山木。
●インプモンがジュリに謝罪、でもジュリは気持ちを察しとっくに赦していた。禁じ手の獣王拳を使ったことも。2人の仲直りはほんとに聴けて良かったv本来のテイマー・アイマコとは訳アリのようで(声優さん沢山呼びたかったようだが、コロナ対策のため出演者の数が限られるという事情があったという)、インプモンはジュリに今回だけパートナーを願い出る。その際デジヴァイスを持っていないジュリはルキの助言でスマホでスキャニング・スラッシュ。山口眞弓さんと浅田葉子さんが、息を合わせてスラッシュコール「カードスラッシュ!超進化プラグインS!」♪SLASH!!キター!ここでクルモンの高ぶり、さあ進化だ!ベルゼブモンへの進化に成功。思いは通じた、安堵。当然、ルキとタカトのスラッシュはなし、残念。ストーリーを録音スタジオからバトルへと持っていくのにご苦労あったでしょう。
●ガルゴモンの暴走・ガトリングアームによりNYXの天井崩壊。皆には空に「ポリティカル・コレクトネス」が見えているよう。キャンセルカルチャー発動って何。『キャンセル・カルチャーとは、ボイコットの形式の一つ。著名人をはじめとした特定の対象の行動や発言を糾弾し、不買運動を起こしたり放送中の番組を中止させたりすることで、その対象を排除しようとする動きのこと』。難しいけど勉強になりました。ガルゴモンのダムダムアッパーとベルゼブモンのダークネスクロウが放たれるが…そこへ来たギルモンからの通信は、どこに居るのか自分でもわからない事と、レナモンもいる?事しかわからない。おいおい情報少なすぎ。野沢さん不在は痛いかも。ルキはレナモンの詳細不明で絶叫、悲痛!
●ブログより「レナモンがいない以上、この『現代版テイマーズ』は2018と同じ様にしか終われない。」割とあっけない終わりは多分そのせい。最後はAiMさんの「Days~愛情と日常~」で締め。アニメ1話分見た感慨。次回予告は(あ、あるんだ…予告)タカトとベルゼブモン。
<フェス全体の構成>
●谷本貴義さんの「The Biggest Dreamer」で開幕。
●02組の片山福十郎さん(本宮大輔役、司会で感じたが、この人の最大の魅力は素も大輔っぽい事だと思った)、野田順子さん(ブイモン役、ブルー系のトップスにブイモンのぬいぐるみバッヂを付けている)、ランズベリー・アーサーさん(一乗寺賢役)、高橋直純さん(ワームモン役)がMCを務めた。
●2年ぶりのフェスの目玉、テイマーズ組の津村まことさん(松田啓人役、普段から眼鏡っ子?)山口眞弓さん(李健良役)、多田葵さん(テリアモン役)、折笠富美子さん(牧野留姫役)、浅田葉子さん(加藤樹莉役)、金田朋子さん(クルモン役)、高橋広樹さん(インプモン役)、千葉進歩さん(山木満雄役)が登場。トークテーマは「もしパートナーにできるならどのデジモンがいい?」「お気に入りのセリフ」について。なお、当サイトがリンクさせていただいている「DIGITAL NEW GATE」の零さんが「デジモンパートナーズ」に寄せた質問も、何と採用されていた。質問内容は山口さん宛てに、「ジェンがガブモンの声優さんだと知らず後で驚いた。モンスターと人間を演じ分けるのに気を付けていることは?」といったもの。お答えは、ガブモンの時は獣なので荒々しく、ジェンの時は荒々しさが出ないよう‘やさしく’演じたという。良い質問をありがとうございます!
●野沢雅子さんからのビデオメッセージも公開。本当にチャーミングな大御所さん。
●朗読劇~そのまま「Daysー愛情と日常ー」にてライブへ移行。
●ライブ ※宮崎歩さんは体調不良で大事を取ってお休み。和田さん、宮崎さんの持ち歌をどなたがいつ歌うのか楽しみvだった。ここからはスタンディング推奨。最高でした!
00.勇気を受け継ぐ子供達へ(オルゴールバージョン)
01.My Tomorrow(AiM)
02.SLASH!!(太田美知彦)
03.EVO(藤重政孝)
04.One vision(谷本貴義)
05.未確認飛行船(谷本貴義)
06.ヒラリ(藤重政孝)
07.ターゲット~赤い衝撃~(太田美知彦)
08.brave heart(太田美知彦)
09.離れていても(AiM)
●新作の情報のお披露目。今秋~TVアニメ「デジモンゴーストゲーム」がフジテレビ系で開始、メインデジモンはガンマモン、アンゴラモン、ジェリーモン。もう一つ、「02」の新作劇場版の制作決定。突然の02組キャラソンCDの販売もそれがあってのことだろう。バイタルブレス落ちこぼれ組としては、ハンパないバイタルブレス推しについていけるのかと不安。
●最後は「Butter-Fly」を合唱、ファンから届けられた歌声も一緒に。ふいに涙が出ました。
●17:30開演、20時閉演。てんこ盛りの2時間半。
●デジ友さんからの情報で、今井由香さんが引退された事情が伝わってきた。私もシングルマザーで息子が発達障害のグレーゾーンの疑いがあるので、これはこたえた。詳しくは以下の今井由香さんのブログを閲覧のこと。リンクフリーか否かがどうしても不明だったので、私個人の責任でリンクを張らせていただきました。
<デジモンパートナーズにおけるデジフェス2021のアンケート回答の内容>
●コロナ禍は収束の兆しが見えないので、基本オフラインは今後もしばらくは危険と思います!なので配信を重視してほしい。私の職場では「飲み会はダメ」とお達しがあり、じゃあライブもダメだろうと思ったのですがチケットが当選したので、観客数制限やCOCOAの案内等、コロナ対策は十分と判断して内緒で行きました。けれど来年度は職場と家族の事を考え配信に限りたいと考えています。
●会場物販ですが、9時に整理券の配布を受けないと実質11時から開始の物販で開演時間に間に合う保証はない。それで、9時に来て会場外で長時間時間を潰すことに。もちろん事前に周囲の下調べはしますよ。毎回ですが、早く行っても遅めに行っても物販の待ち時間は長く、トイレや食事、熱中症や日焼けの心配もある。フェスは楽しいけど、それが毎回苦痛です。すべての品を事前に通販で購入できないものでしょうか。いやらしい話、お金は頑張れば出せるけど、時間や健康は簡単に提示できません。
●特に、パンフレットの購入。開演前に目を通したいのがファン心理です。私はパンフのためだけに9時到着(正確には8時35分)しました。すでに待機者20~30人いらしてました。出来ればパンフは一般の物販とは別に、普通に全員が購入できる特別枠みたいのを設けてもらえないでしょうか。
●朗読劇がソフト化されないと言うので、オンとオフ両方準備し万全の態勢で臨みました。やはり1回の視聴では劇の全容を把握するのは難しかった。なので配信を何回も見ました。来年度はデジモンフロンティア20周年の特集を期待しています。今後は是非とも、ソフト化が実現しないような状況を何とかしてほしいです。
●出演者の数もコロナ対策で限らざるを得なかったと小中氏のブログで後で知りました。個人的には、ケンタとヒロカズが好きなので出て欲しかったです。山木、クルモン、インプモンの出演は大変うれしかった。
●「未確認飛行船」が大好きなので、生で聴けて良かったv
●交通の便から言っても、乗り換えの難しさ(感染対策含む)から言っても、正直横須賀は厳しかったのでは。特に、宿泊を含め地方から来る方々には。都内の箱が一杯だったとこれも小中氏のブログで後で知ったんですが、都内は無理でもせめて横浜駅周辺とかなかったんでしょうか。ただ、横須賀ならではのマリンルックは楽しませていただきました。
●宮崎歩さんの不参加は英断でした。事前に告知があったし、他のシンガーさんが目いっぱい楽しませてくれました。そりゃあライブは本音は生で聴きたいです。
(2021/8/8 記)
(2021/8/8 今井由香さんのブログについて更新) (2021/8/10 デジフェス2021アンケート回答の内容について追加)